こんにちは。
私は日本語教師を目指そうと考えているわけですが、あなたももしかしたらそうかもしれませんね。
今日はすこし、その取り巻く状況環境がどうなってきているのか、統計の数字を見てみたいと思います。現状を把握することによって、目指すべき方向も見えてくるのではないかと思うのです。
取り巻く環境、とくに海外での日本語学習者って増えているの? 日本にはどれだけの外国人が来ていて、留学生はどのくらいいるの? といった
外的環境をみてみたいと思います。
海外での日本語学習者
国際交流基金の2018年の調査によると、海外での日本語学習者の数は約384万6千人。前回2015年の調査が、約365万5千人で、その時は一度減少していたので、再び増加しています。
この増加は東アジアと北米以外の全てで見られる、ということです。主に増加している国、減少している国は以下のようになります。
増加:中国・オーストラリア・タイ・ベトナム など
減少:インドネシア・韓国・台湾 など
海外で教える教師数もそれに応じて増加しています。
2018年: 77,128人
2015年: 64,108人
とりわけ、教師数が増えているのがベトナムです。凄い増加です。
2018年: 7,030人 (291%増)
2015年: 1,795人
海外で教えるチャンスもますます増えるかもしれませんね。
また、これまで上位にいなかったミャンマーで、1,542人の教師数となっています。ミャンマーはいま、脚光を浴びている国ですので、これからも増加すると思います。
さて、海外での学習者数に目を向けてみるとどうでしょうか。
1位:中国 1,004,625人 前回から増加
2位:インドネシア 706,603人 前回から減少
3位:韓国 531,511人 前回から減少
・・・
6位:ベトナム 174,461人 前回から169%増加
とても学習者数が増えていることがわかります。教師数がそれに応じて増えるわけです。需要が急拡大している状況です。
日本に来ている外国人留学生
次に日本にきている留学生の数を見てみましょう。
独立行政法人「日本学生支援機構」の2018年の調査によると、留学生数は約29万9千人。ほぼ、30万人を達成というところですね。
その内訳は、
1位:日本語教育機関 90,079人
2位:大学 84,857人
3位:専修学校 67,475人
国別では、
1位:中国 114,950人
2位:ベトナム 72,354人
3位:ネパール 24,331人
日本国内においてもベトナムからの留学生の数が大幅に増えています。
日本に来ている技能実習生
技能実習生についても見てみたいと思います。
厚生労働省の資料「外国人技能実習制度の現状、課題等について」(平成30年)に
よれば、日本で就労する外国人の総数は約127.9万人です。
その内訳は、
①就労目的で在留が認められるもの 約23.8万人
(いわゆる「専門的・技術的分野」)
②身分に基づき在留するもの 約45.9万人
(定住者、永住者、日本人の配偶者等)
③技能実習生 約25.8万人
④特定活動 約2.6万人
⑤資格外活動 約29.7万人
(留学者のアルバイト)
その中で、技能実習生の内訳は、
ベトナム: 104,800人
中国 : 79,959人
フィリピン: 25,740人
となっています。ベトナムの伸びが顕著ですね。
厚生労働省のホームページによると、インドネシア・フィリピン・ベトナムからの
外国人看護師・介護福祉士候補者の受け入れ数は、3国合わせて累計で、5,600人を
超えたとのことです。(平成30年8月末時点)
日本語指導が必要な児童生徒
文部科学省の平成30年の調査によれば、公立学校における日本語指導が必要な
児童生徒数は
合計: 43,947人
内訳: 日本国籍 9,612人
外国人 34,335人
となっています。
以上のように、とりあえず統計の数字を拾い上げましたが、日本語教師として活動
を行う可能性がある場は多岐に渡っていると思います。もちろん、一方で個々に
おいては様々な状況や課題があるのだと思いますが。
今日はここまで。 ありがとうございました