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いま流行りのナッジ理論て何?

こんにちは

 

筋肉体操というNHKの番組を見たことがありますか。

お正月にテレビを付けていてNHKを見ていたら、この筋肉体操という番組がたまたま目に飛び込んできました。

 

近畿大学准教授の谷本道哉さんが指導して、テレビを見ながら5分間一緒に筋トレをやりましょう、という番組です。出演者が筋肉マニアだったりするので、画面の造りもなかなかに面白いです。

 

見ていると結構はまります。わずか5分間で、しかもいくつかの筋トレを行いますから、そのひとつずつはせいぜいが数十秒という単位なので、ついやってみたくなります。それがミソかもしれません。

 

www4.nhk.or.jp

 

さて、この筋肉体操で使われたワードがいま、ナッジ理論として取り上げられています。

 

ナッジ理論てなんでしょうか。

ナッジ理論とは、行動経済学の「ナッジ(nudge)(※)理論」のこと、だそうです。

(※)nudge:(訳)ひじで軽く突く。(行動経済学上)対象者に選択の余地を残しながらも、より良い方向に誘導する手法、だそうです。

 

有名な事例としては、男子トイレに蝿のマークをつけたらそれが的のようになって、トイレの汚れが減った、とか。

また、コンビニで列に並ぶのを促がすように足跡が描かれていますが、あれもその好例だそうです。

 

詳しくは以下をご覧ください。

studyhacker.net

 

さて、上述の筋肉体操という番組では、谷本先生が出演者や視聴者にいろいろと追い込みのことばなどをかけます。その中でとりわけ「あと、5秒しかできません。」 という声をかけます。ただ、「あと5秒」というのではないのです。

 

「あと、5秒しかできません」という言うことによって、「あと5秒もある」というネガティブな気持ちにさせず、キツイ筋トレにもかかわらず、逆にもうすぐ終わってしまうからもったいない、最後まで大切にやらないとという気持ちを起こさせるのです。

 

それがいま話題となっている、ナッジ理論を表している、というのです。

 

また、私としてはその他にも「筋トレはやろうと思った一秒後には始められます。」 というワードもそのような効果を生んでいるのではないかと思いました。「一秒後には始められますよ。」という言葉によって、視聴者のハードルを下げて、やろうと思えばすぐにできることなのだという気持ちにさせる、そういうことに成功していると思います。

 

この話題のナッジ理論。外国人学習者に日本語を教える上でも何か活用できないかなあ、と思います。例えば、あまりやる気がおきない学習者がいるとしたら、そういう人に対して、どういった働きかけをすればいいのでしょうか。 

 

"さりげなく働きかけ、その学習者が自分の意志で学習を行う" という方向に持っていくことができるのでしょうか。あなただったらどんな声をかけますか。

この先、日本語を教えていく中で、それを考えてみたいと思います。

 

 今回は以上です。