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日本語教育の入口に立つための本 「日本語という外国語」のご紹介

こんにちは

 

今日は、先日のブログに引き続き、また荒川洋平先生の本をご紹介します。

 

「日本語という外国語」という本なのですが、ちょっと久しぶりに読み返してみました。この本もまた、私が日本語を教える仕事についてあれこれと調べている中で読んでみた本なのです。私のような日本語教育の入口に立つ人が読むと良いなあと思いました。

 

 

 この間ご紹介した「もしも、あなたが外国人に日本語を教えるとしたら」と同じように、この本もとても読みやすい本です。まだ、日本語を実際に教えたことがない人にとって、日本語を教えるということがどんなことなのかを分かりやすく解説してくれます。

 

日本語を外国語として見たときに、日本語というのはどんな言語なのか、をわかりやすく説明してくれます。

 

日本語とはどんな言語なのでしょう。意外にも日本語は「大言語」(話し手が多くいる)なのです。そして、母音が少なく音の数が少ないから比較的学びやすいようです。

 

正書法がない

興味深かったのは、日本語には公に定められた正書法がない、ということです。ひらがなだけで書くのか、漢字かな交じりで書くのか、その漢字かな交じりでも、いろいろな書き方があります。

 

わたしはともだちと海外へ行きます、でもいいし、

私は友達と海外へいきます、あるいは、

わたしは友達と海外へ行きます、とも書ける訳です。

 

その正書法の緩さが外国人には悩ましいようです。こう書けという明確なものがないわけですから、どう書くのが正しいのか心もとないわけです。

 

コロケーション

コロケーションということも、語彙を教えて行く上で、頭に入れておきたいですね。

 

単語を一つ単独で覚えるだけではコミュニケーションにならないので、他のどんなことばともっともよく一緒に使われるのか、それを考えておくことは大切だと思いました。

 

「いす」だったら、「いすにすわる」ということばがあるわけですが、すわるということも含めて教える、ということですね。

 

「は」と「が」の使い分け

日本語教師をやるうえで良く理解しておかなければならない、「は」と「が」の違い、についても、より具体的な事例を示して説明がなされます。なるほど、とあらためて思います。

 

テ形について

初級者にとっての山場である「テ形」についても触れられます。

そして、だいたいどの程度の日本語を学べば、どの程度の能力が身に付けられるのかにまで言及されていることも参考になります。

 

日本語教育の世界へ

そして最後に、日本語教育に興味を持った人のために、実際の授業がどんな感じで進められるのかを簡単に紹介してくれます。まさに、私のようにその入り口に立つ人にとって、一度は手に取ってみるのに、おすすめの本ではないか、と思います。

 

 

では、また。