こんにちは。
大手前大学での教育実習から学んだことについては、以下の過去記事にまとめていますので、ぜひご覧ください。
その実際に私が行った教育実習では、「みんなの日本語初級Ⅰ」の第13課を取り上げて行いました。
なぜ、13課にしたのか、ですか。
最初の方のレッスンもとても重要だと思ったのですが、その時思ったのは、もう少しある程度進んだ段階でのレッスンに挑戦してみたいという気持ちがありました。そこで、全部で25課あるうちの、ちょうど半分くらいのところの課を選んだというのもあります。
どの課であっても教案を作るのが難しいと思います。
第13課では、~が欲しいです。~したいです。を主に勉強します。そこで、まず「欲しいです」という言葉がどういう意味なのかをどうしたら、わかりやすく示す導入ができるだろうかと考えました。
第13課の導入は、どのような形でされますか。ぜひ、教えていただければと思います。
わたしは、今回は水が欲しいです、というのを表すために、いくつか小道具を用意して水がなくなっていること、水がないと困ることをジェスチャーで表すようにしました。
そして、「水が欲しいです」、という言葉を繰り返して言って、意味を理解してもらうようにしました。同じように、絵を使って、その状況を示して、だから「~が欲しい」ということをわかるように提示をしてみました。
次いで、なるべくたくさんのイラストを見せて、~が欲しい、と言わせる練習をしました。そのあとで、今度は学習者それぞれに、いま何が欲しいか、を聞く練習をしました。でも、これを聞くと、決まって「お金が欲しいです。」という回答が返ってくるのでした。
2つのものを並べて、どちらが欲しいかを聞いてみる、という練習をしてもよかったかな、と思います。実際の運用として、~が欲しい、という場合って、どんなシチュエーションでしょうか。 なるべく、現実に即した事例があげられると良いのですが。
今振り返って考えてみると、例えば次のような練習をしてみてはどうだろうか、と思います。
まず、いろいろな物(13課に出てくる語彙がよいですね)のイラストを使った小物を用意します。それをトレイに載せて、学習者に見せて、どれが欲しいですか、何が欲しいですか、と問います。
そして、学習者に順番に欲しいものを言ってもらい、それを取ってもらいます。
「(わたしは)~が欲しいです。」
という表現を実際に自分が欲しいものに結び付けて、コミュニケーションを取るという練習です。
「欲しい」のあとに「~したい」を教えたのですが、学習者からはもう少し、「欲しい」と「したい」との違いを明確にわかるような分類をしたほうがよいのではないかという指摘がありました。なるほど、と思いました。
それぞれについて絵を使って、意味を分かってもらおうとしましたが、~が欲しいについては、名詞につくということと、~(し)たいという場合は動詞がつくということについて、説明が足りていませんでした。 そこについて、教案の手直しをしておきたいと思います。
後半、練習をいろいろやってみたのですが、いろいろやったのはいいのですが、その練習をやるだけになってしまっていて、全体のストーリーがあるような展開ができていなかったな、と思いました。もっと、それぞれに繋がりがあって、自然な流れで練習ができるといいのですが、今後のためにはぜひ、それを考えたいと思いました。
最後まで御覧いただきありがとうございました。