こんにちは。
オンラインで日本語を教え始めて、まだ7回程度ですが、いろいろとメリットやデメリットが感じられたので、今日はそのことについて書いてみたいと思います。
まず、メリットですが、物理的な移動をする必要がないので、教師側・学習者側にとって、教室という場所へ行かなくて、自分の家など居る場所からアクセスできるというのがなんといっても良い点でしょう。
そして、なんといってもオンラインの強力な武器は、なにも日本にいなくてさえ、レッスンを受けることができるということです。地理的な制約を受けることなく、国境を飛び越えて、違う国にいるにもかかわらず、日本とインターネットを接続してレッスンを受けることができるのです。
これはまさにインターネット時代の恩恵を享受できるものです。インターネットがあればこそできる、空間をワープしたレッスンなのです。
そして、また、ベトナムでは通いたくても日本語教室が足りないとか、近くにないとか、そういう事情があっても、インターネットへの接続環境があり、PCやIpadなどがあれば、Skypeなどを経由してオンラインでアクセスが可能です。あとは、教師さえいればいつでもレッスンを受けることができます。
こうした物理的制約を超えられることが最大のメリットでしょう。そして、まるで目の前に学習者が、教師がいるかのようにレッスンをすることができるのです。
しかし、やはりデメリットがあります。これまで数回やってみて、いろいろ感じました。まず、ひとつはITに不慣れだったり、パソコンの能力やインフラ環境によって、音声や画像が不安定になるということです。
たとえば、わたしはSkypeでCDの音声を聞かせたりしています。ところが、どうしてだかわからないのですが、前回のレッスンでは音声ボリュームが小さくて良く聞こえない、という問題が発生しました。
インターネットでのレッスンでは、こうしたテクニカルな問題は避けられない課題かと思います。何も問題がなければいいのですが、ひとたび何かエラーが起きるとそこでレッスンが停滞してしまいます。その間、学習者を待たせることになってしまうわけです。
また、わたしがSkypeの使い方を分かっていない、あるいは慣れていないせいかもしれませんが、教材を画面共有で見せてレッスンをする場合にちゃんと相手に見えているのかどうか、いちいち確認が必要です。そういったところがまどろっこしいわけです。
ただ、もしかしたら技術的な課題はいろいろ勉強をすると、良い使い方が分かって解消できるのかもしれません。この辺は私にとっても課題です。
また、やはり対面のレッスンでないと、本当に目の前にいるようには見えません。撥音の口の使い方であったり、発声、あるいはボディランゲージなど、見える範囲が制約されるので、完璧には伝えられないと思います。やはり、教室での対面レッスンというものは、皮膚感覚としても重要であると感じます。
とはいえ、今回縁あって、オンラインのレッスンを始めましたので、オンラインのメリットを使いこなせるようになって、どこまで良いレッスンができるかを追求していきたいと思います。
あなたの学習者はもしかしたら、病床にあってそれでも日本語を習いたいと思っているのかもしれません。そうした学習者にとっては、オンラインでのレッスンというのはまさに貴重なツールであり、時空を飛び越えて目の前にレッスンを実現することができるのです。
今回は以上です。