前回お伝えした、ふとしたことから見始めたタイドラマ、Happy birthday。今日はその第1話について書きたいと思う。
前回の記事はこちらになりますので、よろしければ御覧ください。
YouTubeの配信は以下(英語字幕です)
お話したように、第1話の冒頭はショッキングなシーンから始まる。それは17年前のこと、トンマイが生まれたちょうどその日に姉のターンナムが入水自殺をしてしまったのだ。なぜ彼女は自殺しなければならなかったのか。それが最大のミステリーだ。
物語はトンマイの17歳の誕生日から始まる。父親はなぜかトンマイの誕生日だというのに、夕食の最中も無視をしていて声もかけない。それはその日が姉ターンナムが亡くなった日でもあるから複雑な思いなのか。母親と父親の空気感が微妙である。
それでもお父さんはその日、これまで開かずの間だった姉ターンナムの部屋の鍵をトンマイに渡す。その部屋でトンマイは幽霊になったターンナムと出会う。トンマイはずっと父親から誕生日を祝ってもらったことがない、と言う。ターンナムは全ての原因は自分のせいだと言う。自分がその日に自殺したことで、トンマイは誕生日を祝ってもらうことができなくなってしまったど。一方、父親は亡くなってしまったターンナムを引きづって生きている。
トンマイの幼なじみであるノイナーは、人気俳優のティーに夢中だ。ティーはトンマイやノイナーの高校を卒業した先輩でもある。このティーにとっても、ターンナムが亡くなったこの日は特別なようで、花束をもって彼女が亡くなった現場に現れる。
いろいろな疑問が湧き上がってくる。
なぜ、ターンナムは自分が自殺をした理由を忘れてしまったのか。
なぜ父親はそれほどまでにトンマイを拒絶して、死んだしまったターンナムのことばかり考えているのか。
なぜ、ティーはアルコールに依存するほどにターンナムの死を引きづっているのか。いったい何が二人の間にあったのか。
それにしても、タイの俳優は美男・美女だ。ティー役のPushはやたらハンサムだし、ターンナムのMildはかわいらしい。トンマイ役のPluemも美男子だ。ただそれだけでなく、演技がうまいことにも関心させられる。決して大げさでなく、とても自然な印象を受ける。そして、描き方がとても丁寧な気がする。
一方で背景や生活感というものにはあまりこだわりを見せていない気がする。逆にそれだけ演技そのもので勝負しているということも言える。
これからが楽しみなドラマである。
続く