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トム・クルーズの「トップガン マーヴェリック」を考察

あまりに周りの人が「トップガン マーヴェリック」は凄かった、最高だった、などと言うものだし、またYahoo映画の評価もなんと4.7という高得点、ということなので、大変遅ればせながら観に行ってきた。場所はさいたま新都心にあるMovixさいたまである。

結果、ふつうに面白かった。

topgunmovie.jp

アメリカンなカッコよさ

トム・クルーズが今年還暦(60歳)を迎えるとは思えないほど若々しく、肉体的にも大変鍛えられていて、マッチョでかっこいい。むしろ、若い時よりもいい感じで年取っていると思った。前作である「トップガン」が公開されたのが1986年。それから実に36年ぶりの続編であるが、本作は全編に渡ってトム・クルーズのカッコよさが際立っているような映画だった。

思ったのは、これはアメリカが憧れるヒーローのカッコよさ、そしてアメリカン・マッチョ、いかにもカッコいい、絵になると思わせる映像をこれでもかというくらいに盛り込んだ作品だ、ということ。誰かが書いていたが、ハリウッド全盛のアメリカ映画の良さが表れているのだ。そして、その象徴としてのKawasakiのバイクであり、レイバンのサングラスである。そして、メインテーマのカッコよさ。

 

エンタテインメントとしての内容

内容としてはご都合主義というところがいろいろあるが、恐らくこの映画としては、その辺も織り込み済みで、でもカッコいいでしょう、楽しんでください、ということを大いにアピールしている映画なのだ。だから、あまりディテールにおける矛盾を追及してもしょうがないと思う。

ストーリーとしては非常にシンプル。ある敵国で地下にウランの濃縮プラントを作っておりそれが稼働し始めてしまうので、その前にこれを破壊しなければならないのだ。それにはトップガンによる攻撃しかない。そこへ、いまだに大佐というポストで、つまり生涯現場主義というような立ち位置のマーヴェリックが、トップガンの教官として任命されてくる。彼はそのミッションのためにトップガンのメンバーを訓練し、そして任務を遂行していく。

このメンバーには、昔マーヴェリック自身がトップガンとして訓練していたとき、訓練中の事故で亡くなった僚友グース(コード名)の息子(ルースター)がいた。彼との葛藤がひとつの見ものとなっている。

 

印象に残った言葉

ひとつ英語のフレーズで印象に残った言葉がある。かつて同期だったその時の好敵手アイスマン、いまは大将にまでなったが病気のため声が出せず、モニター上に文字を打ち出して会話する。その彼にルースターとの葛藤で悩んでいると言うマーヴェリックに、「It’s time to let go」とタイプするのだ。それは「過去のことは水に流せ」と訳されていたような気がするが、もうそれだけの時間が経ったのだからお互いに忘れろ、と言っているように受け取った。時間が解決するのだと。「It’s time to let go」というフレーズが心になぜか残った。

 

それにしても、いつまでも若々しいトム・クルーズ。彼にあやかって、もっと鍛えないといけないな、と思ったのだった。

ちなみに、前作をあらためて見返しておくとより一層楽しめるのではないか、と思った。