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2023年3月 タイへの旅 第7回 チェンマイ編の2 エレファント・サンクチュアリで象の世話

コロナ禍でタイでも観光客が減った中で、象を飼っている人々や、象の観光をしている人々は、象の食べ物に困っていたそうだ。象は一日16時間近くも食べているそうなのだ。当然、それだけの食べ物を調達しなければならない。しかし、観光客が減ったことで、その資金に困ってしまったというニュースを読んだ。

また、タイではこれまで観光として象に芸を仕込んだり、観光客を乗せたり、また過酷な労働をさせたりしてきたが、それが虐待にあたるのではないか、という議論も最近では出てきている。

そんな中で、チェンマイでの象のツアーに参加してきた。市内のツアー会社に聞いてみたところ、最近では象に乗るというツアーは減ってきているらしい。そこで、象のサンクチュアリに行くというおすすめツアーを申し込んだ。

当日はメーリム・エレファント・サンクチュアリーの半日ツアーに参加するので、朝7時半ごろピックアップをしてもらった。このツアーのちらしにはNo Ridingという文字が強調されていた。

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ソンテウが来たのだが、その車体にこのサンクチュアリーの名前ロゴが印刷されていた。このソンテウでホテルを順番にピックアップしていくらしい。

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イギリス人カップルが1組先に乗っていた。次いで同じイギリスのカップルが1組きた。そのあと、スペイン生まれのポーランド人の女の子が1名。そしてウェールズとその近くに住む女の子二人組みとなった。車中では最初、私がお互いどこから来たのかなど口火を切って話かけた。しかしそのうちイギリス同士ということで2組のカップルがいろんな話をし始めると会話について行けなくなり、時々あなたはこれからどうするのかとか日本はどうなのと振られたところで返事をしておいた。

それにしても彼らはとても若い。大体22-23歳というところだ、というのはあとで名簿を記入させられたので、年齢欄があり分かってしまったからだ。イギリス人の最初のカップルは昨年の12月クリスマス前から旅に出ていて、最初はオーストラリアを回って、それからタイに来て、このあとはカンボジアベトナムを回って行くと言っていた。大体彼らの旅の期間はべらぼうに長いので、うらやましい。

 

さて、サンクチュアリーにはソンテウで約40分で到着。犬たちがお出迎えする。

最初に英語でのビデオで象についてのことが説明される。象の数も昔は30万頭もいたものが、いまや3000頭くらいまで減っているという。絶滅危惧種だ。

次いで、このサンクチュアリーでのアクティビティーについて説明される。バナナやサトウキビを山ほど肩掛けバッグに入れて、それを象たちのもとに運んで餌やりをするのだ。次に、象は泥をかけて水浴びをするので、その手伝いをしたりする。というものだ。ここにいる象たちはこれまで、木材の運搬にこき使われたり、観光客を乗せたり、そのたびに棒でつつかれて虐待されて、沢山の傷を負っていたりする、そういう過去を持っている象たちだということだった。このツアーだが、この日も大勢の人が来ていたが、全て欧米人で、アジア人は私一人だった。なんでだと思った。

最初に4頭が出迎えてくれるので、写真を撮ったり餌をあげてみた。

鼻を使って餌を巻き込んでいく。手まで持っていかれそうだ。

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バナナやサトウキビは山ほど用意されている。
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ひたすらバナナを袋に詰めて象に食べさせる。
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そのあと、子象を含めて5頭くらいの象がいる広い場所に出た。ここでその象たちにバナナと砂糖きびを上げるという餌やり体験から始まる。象は1日16時間くらい食べているというから食欲は留まることを知らない。
次々と鼻を伸ばしてくるので、皆忙しくバナナなどを与える。まさに餌やり係だ。

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象と象使いの少年たち
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餌をあげたあとは、象について歩いていくと、泥水がたまった池があった。象は慣れたもので、そこで横倒しになってみたりする。その象の背中に泥をかけて、言ってみればパックをしてやるのだ。欧米人などはだんだん自分たちの体に泥を塗って泥パックを始めていた。

嬉々として泥を塗りたくる人々。
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欧米人の若い彼らはこういうエコ活動に関心持っているようだ。そして嬉々として泥水に飛び込んで行くが、Tバックのハイレグ水着で入っていくのが、いかにも欧米人らしいと思った。

それが終わると、別のもっと水量の多いところで泥を落とす。そして、きれいになった後は、人間用のちゃんとしたプールもあるので、そこでリラックスすることができる。

水量の多いところで泥を流していく。

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きれいに背中を流してもらった象は水飲み場へ移動していく。
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鼻で水を吸い込んで(15Lくらい入るらしい)それを口から飲み込む。

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昼ごはんは自分たちでクイッティオを作り食べる。自分で好きなだけ麺やもやし、野菜、茹でてある鶏肉を網かごに入れて熱湯でゆでる。そして、お椀に入れたら、スープをかける。調味料はお好みでいれる。良く考えているなと思った。 

 

お昼を食べ終わると、カメラマンが撮っていた写真の販売会が始まる。そのあと、ふたたびソンテウに乗って各ホテルへ帰ったのだった。この半日のツアーで、1,600バーツだった。まあ、決して安くはない値段ではあった。

 

第8回につづく