Nobby blog

旅行・ランニング・映画・グルメ・フィギュアスケート、ほか日本語関連、についてのブログ

MENU

豪華客船「にっぽん丸」に乗船してきた。秋の絶景クルーズ 宮古・松島の旅 初日 Vol.1

以前にクルーズなるものに興味をもったという記事を載せた(下にリンク)が、遂に本当にクルーズの旅に行ってきたので、その様子を載せたいと思う。初乗船したのはにっぽん丸。その秋のクルーズで、東北の宮古港、石巻港に寄港するという3泊4日の旅だ。

なぜ、東北の三陸かといえば、なかなかここら辺は行きにくい所であり、また行ったことがなかったのだ。そして、11月と言えば紅葉ということで、では行く機会もなかなか無いであろうところへ行ってみようということになった。

目次

出発前 ~宅急便の手配など

出発の2週間前ごろになると乗船券やクルーズのしおりという案内の冊子が送られてきた。否が応でも期待が高まるのだった。そして、これを読めば乗船日にどこへ行けばいいのか、宅急便でスーツケース(キャリーバッグ)をいつまでに送ればいいのか、クルーズ中の過ごし方などがわかるようになっていた。

乗船券には948次の航海とあった。この船は1990年の就航ということで、すでに30年を超える年月を航海しているのだった。

f:id:Nobbyblog:20231104155214j:image

f:id:Nobbyblog:20231104155229j:image

荷物については古いスーツケースでとても重い物しかなかったので、できれば宅急便で送りたいと思っていた。案内によれば、宅急便の発送は遅くとも出港日の5日前には行わないと間に合わないということだった。結構締め切りが早いので注意が必要だ。

このところの異常な気候もあり、どのような服装をもっていくか、天気予報を見てぎりぎりで判断したいところもあったが、早めに送らないとならないので、寒いことも想定して服を入れることにした。

ヤマトの宅急便だったが、往復を基本として依頼できるので便利だった。これで当日は最低限の手荷物で臨むことができるというわけだ。

 

出港日 ~乗船、部屋、出港

今回のクルーズは東京港の東京国際クルーズターミナルから出港するはずだったのだが、どうやら外国の客船とかちあったためか、にっぽん丸は有明地区の多目的ふ頭というところからの出港となっていた。おそらく、にっぽん丸の方が停泊時間が短く、午前中11時に出港だったために場所を譲ったのであろう。

このふ頭に停泊するというのは、なかなかレアなことらしかった。またこの日はちょうどジャパン・モビリティ・ショーが東京ビッグサイトで開かれていることもあり、周りはにぎやかだった。

 

最寄りとなるりんかい線国際展示場駅およびゆりかもめ有明駅からは無料のバスが出ていて、それに乗ったら直接岸壁まで行ってくれるのだった。

クルーズ船では小型とはいえ、全長166mあり実際に見ると大きかった。

フロアは7階まであり(屋上デッキを含めると8階)、迫力がある。

これ何だかわかりますか。以前のテレビ番組で取り上げていたのだが、ネズミ返しなのだ。猫の絵が描かれていてユーモラスだ。

送迎バスがやってきては人々が乗船していく。

一番下の丸窓が1階で、順番にフロアが並んでいる。5階、6階にはベランダがある。

岸壁では船の横にバスが横付けされて、乗船券を見せてそのまま乗船し、2階で乗船受付を行うという流れでとてもスムーズで、あっという間にチェックインは終わったのだった。

2022年までのコロナ禍においては徹底した健康管理チェックが乗船まえに行われていたようだったが、今回はそういうことはなかった。

 

さて、まずは部屋へと入ろう。部屋は3階だった。廊下はホテルなどと比べるとさすがに狭い感じだが綺麗で、雰囲気が良かった。

部屋に入ると、既にスーツケースが届けられていた。実に至れり尽くせりでサービスが素晴らしい。このスーツケースは結構大きいのだが、一旦広げて荷物を出した後は、ベッドの下に入れて置けるのだ。うまくスペースを利用できるようになっていた。

この部屋はスーペリアツイン。広さ的には十分で、また設備も機能的に作られているので、申し分なかった。まあ、強いて言えば、ソファとテーブルの間に足を入れるのが窮屈だったが、テーブルは動かせるので問題ない。

冷蔵庫には水とスパークリングワインが入っていた。

3階のロビーは華やかにしつらえてあった。

吹き抜けにはこのような意匠がこらしてあった。エレベーターは3機あるが、1階程度を移動するには階段の方が便利だった。

さて、11時の出港の時間になると銅鑼をもったクルーが練り歩き、打ち鳴らす。出港の合図だそうだ。演出で雰囲気を盛り上げる。

そして、出港をお祝いするカクテルとソフトドリンク(白いのはカルピスだった)が振舞われた。

タグボートに誘導され、ゆっくりと東京湾内を進む。

有明が次第に遠ざかって行く。

東京湾アクアラインの通気口施設の横を通り過ぎる。東京湾内は波もなく穏やかだった。そのときはまだその夜の揺れを知らなかった。


この日東北地方は低気圧が通過しており、沖合はかなりの時化となっていたのだった。

 

船内の様子

さて、まずは船内を探検してみた。ちょうど10月末ということで、各所にハローウィンの飾りつけがしてあった。とても綺麗で凝っている。

飾りつけの演出が素晴らしい。

ある一角にはこれまで寄港した各港のプレートが飾られている。これまでの軌跡がわかるのだ。

いたるところにソファがあり、くつろげるようになっている。

こちらは6階のラウンジ海。ここではアフタヌーンティーを楽しむことができた。どこも混んでいないので、自分のペースでゆったりと楽しむことが出来るのが良かった。

5階のeカフェ&ライブラリーは、思っていたよりも遥かに沢山の蔵書があり、しかも最新の本まである。借りて部屋で読むこともできるようになっているので便利だった。

このライブラリーはけっこう中が広くて案外ひっそりと読書を楽しむことができた。隠れ場所だ。

その近くにはお土産を買うショップがあった。

7階にはランニングやバイク漕ぎができるジムがあった。空いているのでいつでも使い放題だった。

5階にはカジノ・ラウンジがあって、初日の昼間にはブラックジャックやルーレットのルールについて説明をしてくれた。

 

昼食~午後ティー~夕食~エンターテインメント

初日はお昼ご飯から提供されたので、レストラン瑞穂へ向かった。和牛と男爵芋のコロッケや鰆の南蛮漬けなどだった。

デザートのストロベリーアイスとわらび餅が美味しかった。

 

午後はいろいろなイベントに参加したりと好きなことをして過ごした。大浴場まであったが、湯舟は二つあって結構広かったのでゆったりできた。海の上で風呂に入れるなんて不思議な体験だった。

 

ラウンジ海でアフタヌーンティーを楽しんだ。それにしても、なんとも贅沢な体験だ。

初日の太陽が沈んでいく。海の上で見る夕日はとてもきれいだった。

 

この船は多くのフィリピン人クルーに支えられている。乗ってみて、彼らの存在の大きさに改めてそのことに気づかされた。レストランやカフェのクルー、アスール★プラ★プティのメンバー、他のホスピタリティが素晴らしかった。機会があれば、いろいろな話を聞いてみたいなと思った。

 

そして、夕食。フルコースだ。この日はドレスコードセミフォーマルということだったので、服が少々窮屈だった。

船内ということで火力を使うことができないという制限がある中で、電磁調理器でもとても凝った料理でもてなしてもらった。こちらはサーモンのコンフィ、無花果のカプレーゼ、パッションフルーツのソースだ。


ディナーの前後で、ハウスバンドであるアスール★プラ★プティのショーが行われた。全ての歌手・奏者のレベルがとても高かった。その中でもサックスやギターが印象に残った。個人的にはホテルカリフォルニアはボーカルの声を含め、イーグルスの完全コピーという感じでよかった。

フィリピンのマニラで厳しいオーディションをくぐり抜けてきた精鋭で結成されている、ということだけあって、その実力は素晴らしかった。


しかし、寝静まった深夜に船は次第に時化の海に突入していき、かなり揺れた。時々、ドッカーンという音が聞こえ、前後にゆっくりと大きく揺れる。あのドッカーンというのは波の打ち付ける音だろうか。乗船前に薬を飲んでいてよかった。激しく揺れたが酔いはしなかった。ただ、揺れと音で良く寝られなかった。

船酔いには乗船前に、揺れを感じて気持ちが悪くなる前に薬を飲むことが重要だと思った。

 

www.nobbyblog.com

 

ではまた、次回につづく。