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外国人も多い 成人式の日本に帰りました

こんにちは。

 

グアムから無事帰ってきました。機内では成田空港の気温が5度と言っていたので、相当の寒さを覚悟していたのですが、東京に着いてみると案外に寒くないような感覚でした。

 

なんだか、今年は暖冬のようにいまのところ感じられます。今日なんか、特に春霞かと思うような空で、日中は寒さも緩んでフリースだけでも大丈夫でした。

 

それにしても、グアムが思ったより良いところでした。でも、今はかつてのようなブームでは無いようで、韓国の方のほうが多いぐらいの印象を持ちました。韓国の方は本当に多かったですね。それも大家族や大グループで着ている人が多いようでした。みんな暖かいところに来たいんでしょうね。

 

それにしても、日本からわずか3時間程度で、とてもきれいなビーチがあり、南国の花や緑にあふれた景色を見ているだけでリフレッシュできました。

 

しっかりと充電ができたと思いますので、これからまた、日本語学習についていろいろ考えていけたらと思います。

 

日本では今日が成人の日ということで、帰りの電車の中でも成人式に出席される方たちや、家族をお見掛けしました。そして、新宿区ではなんでも新成人が約4200名ほどのようですが、その半分近くの1900名程度が実に外国人だそうで、成人式は民族衣装のオンパレードだったようです。

 

自治体によってはそのように外国人の新成人の方も増えてきているようです。そうした状況を見ると、ますます共生ということを考えていかねばなりませんね。

 

今日は以上です。

【おすすめ】常夏グアム フィエスタ・リゾートのオーシャンフロント 

こんにちは


寒い日本を抜け出して、束の間の現実逃避、休息にグアムへ行ってみてはどうでしょうか。
お正月を過ぎると寒さもますます厳しくなってきます。そんなときにこそ暖かいところ、暑いところへ行ってみたくなりませんか。冬の寒さから脱出して、暑さを満喫する贅沢。そこで、今日はグアムが良かった、という話です。

実際、最低気温が0度くらいのところから一気に30度の世界へ行くという、ギャップがおすすめなのです。それもわずかな時間で実現できるのです。


日本から近い


グアムは飛行機で3時間。新幹線で東京から新大阪へ行くのとそんなに変わりません。
時差もわずか1時間(グアムの方が1時間早い)。飛行機での移動時間が短いので、狭いエコノミー席でも大変ではありません。今回、私は夜21時過ぎのUAで行ったので、到着が現地01時50分というとても遅い時間になりましたが、便を選べばもっと快適に到着できるのではないかと思います。そして空港が街に近いので、現地に到着してからホテルまでの移動も時間がかかりません。

冬に行く場合の冬服をどうするかについて、前回のブログで簡単にまとめました。
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海がきれいだった

これまで沖縄の慶良間や、マレーシアのティオマン島レダン島、タイのプーケット、サムイ、などにも行ってきましたが、それらの海と比べても勝るとも劣らず、案外にグアムのタモン・ビーチは透明度が高かったです。泊ったのは後述します、フィエスタ・リゾート・グアム。ここのビーチでもシュノーケリングができます。ただし、ここのビーチ前には岩礁があまりないのですが、左手のマリン・ハウス前の海に、ちょっとした岩を良い具合に組み合わせて、魚が隠れられるようにした場所があるので、そこではいろいろんなお魚が集まってきていています。ほんのすぐのところで、シュノーケリングも楽しめます。
海底にはヒラメみたいな平べったい魚がいましたよ。



フィエスタ・リゾート・グアムをおすすめする理由


今回泊まったホテルです。

https://www.fiestaguam.jp/


空港から10数分で到着します。ホテルに送迎予約しておくとドライバーの方が名前を書いたボードを持って到着ゲートで待っていてくれます。到着が深夜でしたが、チェックインはスムーズにできました。空港から向かうととても近いところにあります。

部屋はこんな感じでした。充分な広さがあります。

そして、何よりもこのオーシャンフロントのビューが最高です。目の前になんの遮るものもなく、コバルトブルーの海が広がっています。なんとなくワイキキのようにも見えてきます。ここがワイキキだったら、とんでもなく高いですよね。

でも、この感じ、左側を見るとなんとなく半島に突き出ている山がダイヤモンドヘッドに見えてきませんか。

この景色だけでもこのホテルの価値があります。素晴らしいです。文句ないです。ベランダから海が目の前に広がっているのは素晴らしいです。
立地としては、いちばんにぎやかなところからは、1kmくらい離れているので静かです。買い物に行く場合には、タモン・シャトルなどを利用する必要がありますが、それも数分歩いたところにバス停があるので、時間を気にしなければ容易に行くことができます。

ビーチ、ホテルライフを楽しむにはうってつけだと思います。

朝は早めにホテル前の庭に行って、ビーチタオルをもらい、デッキチェアをビーチが眺められる最前席に設置することをおすすめします。日にもよるでしょうが、10時過ぎに行ったらばもはや移動できるデッキチェアは全て確保されてしまったことがあったので、ちらちら様子をみるのが良いでしょう。

海はまずまず遠浅で、シュノーケリングもできます。

フィエスタ・リゾートが素晴らしいと思うのは、他にも理由があります。多くのビーチリゾートへ行くためには、主要空港から乗り換えだったり、ホテルから離れていたりします。空港からホテルがすぐで、そこからすぐにきれいな海に飛び込む、ということはなかなかできないのではないか、と思います。
そういった意味でも優れています。

さて、ビーチを左手に歩いていくと、パシフィック・スター・ホテルのビーチ、PICのビーチがあり、さらに歩くとイパオビーチに着きます。そこまでだいたい15分くらいかと思います。イパオまで行かなくても、PICの前のビーチでも少し沖へ行くと、珊瑚礁があって、結構さまざまな魚種を見ることができます。

夜はビーチサイドのステージで、BBQディナーとミクロネシアポリネシアのダンスショーが毎夜開かれています。

近くのカフェ・レストラン


ホテルを出て、徒歩5分くらいのところにコーヒーショップがあるので、朝食やコーヒーが楽しめます。BLTサンドはメニューにありませんでしたが、聞いてみたら頼むことができました。ベーコンがカリカリでおいしかったです。


メスクラドス

【メスクラドス】グアムにある2つの店舗とおすすめメニューを紹介します | Guam Navi


ハンバーガーの有名店です。テレビの旅猿では、ハガニアにあるレストラン・メスクラの方へ行っていましたが、こちらはその姉妹店。
13半ごろに行きましたが、行列していました。入るとすぐにオーダーの窓口があるので、そこでメニューを言って支払います。そして、となりの窓口から受け取るという流れです。

お店は座席数が少ないので、人数が複数いる場合にはオーダーする人と場所を取る人を分けて、場所確保を進めましょう。

わたしは、ランチウェル・バーガーという定番のバーガーをいただきました。スパイシーと書いてありましたが、そんなにスパイシーには感じませんでした(個人の感想)。なにしろ、肉厚ですごい。でも、なんとか完食できました。




ビーチン・シュリンプ

海蝦美食店 (タムニン) の口コミ636件 - トリップアドバイザー


名前のとおり、シュリンプのレストラン。混んでいるといけないと思って大分時間をずらして、14時過ぎに行ったら空いていてグッド。
おしゃれなお店の作りで、またウエイトレスの女性がみな愛想よく、かわいい。とってもいい雰囲気です。なんかフーターズみたいな。

そして、今回わたしはシュリンプ・パスタをいただきました。これがおいしかった。立派なエビが5つも入っていて、さらに肉厚のベーコンと、ポルチーニがふんだんに入っている。濃厚なクリームとフィットチーネの相性も抜群。おすすめです。


有名なレストラン・プロアも歩いていけるようです。
PIC前を通り抜けて、イパオ公園の入り口角にあります。ホテルからだと1.1Kmくらいあるので、歩くと15分くらいはかかるかと思います。炎天下にはちょっとしんどいかもしれません。でも、タモン・シャトルを使うという手もありますね。

さて、良いところばかり上げましたが、最後にネガティブなところも一点だけ、念のため上げておきます。それはやはり物価が高いということです。日本ではいま食べ物は本当に安く食べられるのですが、何を食べても10ドルくらいは簡単にかかってしまうようです。

そうとはいえ、きっとグアムでの滞在は充分に満喫できることだと思います。
おすすめです。


今回は以上です。

冬に南国(暑い国)へ行くときの服装はどうする?手荷物預かりor宅配

 こんにちは

 

冬の日本をつかの間脱出してグアムへ来ております。

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今回、夜便だったので会社から成田空港へ直行することになり、その場合は着てきた冬服をどうしようかと悩みました。

いくつか方法があるようですので、今回は成田空港へ会社から直行して、着てきた冬服をどうするかについてまとめました。

 

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冬のコート

 

 

寒い日本を脱出して南国のグアムやハワイへ行かれる方は、けっこう夜便を使われることも多いと思います。今回、私が乗った便も満席でした。みんな、寒い国から暖かい国へ行くのでウキウキしています。

 

ただし、それが夜便で行く場合に、特に会社から直行するような場合、しかもそれが冬だった場合には、もこもこに着てきた服をどうするか、というのが検討課題になりますね。

 

1)そのまま、着ていく。

現地についてホテルで着替えればよい、という考え方もあります。その場合、コートがちょっと邪魔ですね。ウルトラライトダウンなど、圧縮して収納できるようなものであれば、空港でスーツケースの中にしまえそうですが。気にしなければ、かさばることを除けば、そのままでもいいですね。ただし、スーツやジャケット、ズボンなどがあるとそれを着ていくのもせっかくリゾートに行くのにやや興ざめですね。

でも、これがいちばんお金がかからない方法です。

 

2)コートなどを空港で手荷物預かりに預ける

成田空港などには、コートなどを預けることができる場所があります。

そこを活用して、着てきたコートなど冬服を預けて、手軽になって出発するというのが便利ですね。そうしてしまえば、邪魔な荷物が無くなって、かさばる荷物もなくなり、収納場所を確保する必要もなくなります。ただし、コートは預けても、中に来ているジャケットやズボンはどうするのか、という課題は残ります。例えば、中の服はそのまま着ていくか。あるいはトイレで着替えて預けていくことはできるかと思います。でも、ジャケットやスーツなど預けると、それを再び着て帰らねばなりませんね。それも面倒くさい話です。 

手荷物一時預かり | 成田国際空港公式WEBサイト

コート預かりサービス | 空港カウンター関連サービス | JALエービーシー

 

3)着てきた会社用の服を宅急便で自宅へ送る。

会社にはスーツ、ジャケットを着て来ている場合、その恰好でリゾートに行くことに抵抗がある場合もあるかと思います。周りの人はリゾートの恰好をしているのに、自分だけ会社の恰好だとなんとなく気づまりなもの。 そこで、着替えをカバンに入れて行き、空港のトイレで服を着替えて、着てきた会社用の服を自宅へ送り返してしまう、ということができます。実際、私はこの方法を取りました。

 

まず、夏服をキャリーケースの中に用意しておきます。空港に来たら1F到着ロビー奥にある、宅急便カウンターに立ち寄ります。そして、適当なサイズの箱を購入しましょう。その上で、近くのトイレに行って着替えをして、着てきた冬服は箱に入れてしまいます。貴重品をうっかりしまわないように注意しましょう。

 

コートを送り返してしまうと帰りが寒いので、ウルトラライドダウンなどであれば、キャリーケースに収納してしまいましょう。

 

箱に入れたら、それを持って宅急便のカウンターに行き、送り返す手配をします。空港第一ターミナルですと、南ターミナルの端っこのところに、各社が軒を連ねて宅急便手配を受けています。

箱はいろいろなサイズの箱が買えますので着替えてから、箱を買って荷物を詰めて送ることでもいいですね。

 

ご帰国時(成田空港から荷物を送る) | 成田空港宅急便|GREENPORT AGENCY Co.,ltd

 

なんにしても、冬服はかさばりますからね。身軽な格好で、暖かいリゾートへ向かいたいものです。

 

今回は以上です。

 

 

 

日本語学習 「ない形」はどう教えるの?!

こんにちは

 

今日、タイの方から「ない形」がわからない、という話をききました。

宿題の回答を見させてもらうと、

 

ます形      ~ない

かきます     かきない

のみます     のみない

かいます     かいない

たべます     たべない

 

となっていました。

日本人なら当たり前に使っている、1グループ(五段活用)の動詞と、2グループ(上一段、下一段)の動詞の使い分けが難しいのです。

 

あらためてどう教えるか、考えました。

辞書形の最後がどうなっているかで、基本的な区別があることを教えるというのがあります。

最初は2グループから、教えて、3グループと少ない事例のものから覚えてもらう。

そして、最後に1グループを示すわけです。

 

例えば、

「う」・・・ 吸う(すう) すわない

       問う(とう) とわない

「つ」・・・ 打つ(うつ) うたない

       勝つ(かつ) かたない

「る」・・・ 座る(すわる) すわらない

       取る(とる) とらない

「ぬ」・・・ 死ぬ(しぬ) しなない

「む」・・・ 飲む(のむ) のまない

「ぶ」・・・ 跳ぶ(とぶ) とばない

       遊ぶ(あそぶ) あそぶ

「く」・・・ 書く(かく) かかない

「ぐ」・・・ 漕ぐ(こぐ) こがない

「す」・・・ 越す(こす) こさない

 

このように羅列して示すことになるのかと思いますが、ローマ字を使って教えてはどうかと思いました。どう思われます?

 

例えば、2グループであれば、

 

たべます・・・ たべない を例にとりますと、

Tabemasu, Taberu の「Tabe」eという母音 で語幹が終わっているので、その場合にはそのまま「nai」を付ければよいわけです。 Tabenai となります。

 

一方、1グループであれば、

かきます・・・ かかない を例にとりますと、

Kakimasu, Kaku となり、「Kak」kという子音で語幹が終わっている形となります。この場合には、「anai」を付けるということになります。 Kakanai となります。

 

このような示し方はどうでしょうか。

 

 

グルメの町 新大久保のおいしいショートケーキ 東京風月堂がおすすめ

 こんにちは

 

突然ですが、今日は人種の坩堝たる新大久保のおいしいショートケーキについてご紹介したいと思います。

その前に、この新大久保界隈について触れてみたいと思います。いまや、コリアンタウンと呼ばれ、そのグルメについて多く語られる町となっていますが、昔とは様変わりです。


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実は故あって、長年にわたり新大久保との間を行き来しています。

そんな目で見ると、ここ20年余りでの変貌ぶりはすごいものがあります。

 

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駅前を走る大久保通りも昔は静かなところでした。

 

戦前は郊外の寂しい住宅地、武蔵野の入口という感じだったようです。それが戦後には音楽の町、楽器の町として知られるようになったそうです。戦地から引き揚げてきた人たちが楽器修理のお店を開いたそうです。今でも駅の近くに黒澤楽器店がありますよね。また、近くには楽器演奏用のホールなどもあります。

 

70年代には大久保ハウスという外国人向けの安宿があって、それが今の外国人街のもとになるのかもしれません。 

  

それが90年代から韓国の人たちや韓国のお店が増えてきました。そして、今やタイ、カンボジアミャンマー、などいろいろなお店が出来て、新大久保駅周辺はもはや外国人の方が多いように思います。 

最近ではアラブ系の人達も多く見かけるようになりました。アラブの人は猫好きのようですね。猫ちゃんがかわいがられています。

 

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新大久保界隈には韓国料理のお店がたくさんあるのですが、韓国料理には詳しくないので、それは他のみなさんのブログに譲ります。

 

大久保通りのお店も昔とは様変わりしていますが、そんな中でぜひおすすめしたいのが、昔からある東京風月堂のショートケーキです。

新大久保駅前の大久保通りの横断歩道を渡って、少し左に向かってあるいてください。下の地図の印のところにお店があります。

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地図

 

東京風月堂。この苺のショートケーキ。 苺・クリーム・スポンジが絶妙のバランスです。2階に喫茶もあるので、ぜひ食べてみてください。

(後日)なんと、喫茶がなくなっていました。いまは持ち帰りで買うしかありません。残念ですが、ぜひ持ち帰りでお買い求めください。ほんと、おすすめです。

 

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東京風月堂 大久保店 - 新大久保/喫茶店 [食べログ]

 

さて、各国から多くの外国人が訪れる新大久保ですが、多くの留学生もきているようで、たくさんの日本語学校の広告・看板を見かけます。ググって見たところでは、なんと16校もあるようです。すごい数ですね。それだけ、この地域には留学生が集まっているということです。

 

その中に良い学校があれば、そこで日本語を教えるというのも私にとって選択肢のひとつになってくると思います。よく検討していきたいと思います。

 

いま、新大久保駅は改修工事の真っ最中で、ただでさえ人が集まってきているのに、駅前や改札は常に激込です。駅員さんも大変だと思います。ずっと続いていた工事もどうやら今年の春には完成するそうです。

 

新大久保駅に改札口増設 2020年春完成、大久保通りの混雑緩和へ - TRAICY(トライシー)

 

オリンピックに間に合いそうですね。オリンピックの時期にはきっとたくさんの外国人が訪れるでしょうから、ますます人種の坩堝となりそうな新大久保ですね。

 

今日はこの辺で。

 

 

 

日本語教育の入口に立つための本 「日本語という外国語」のご紹介

こんにちは

 

今日は、先日のブログに引き続き、また荒川洋平先生の本をご紹介します。

 

「日本語という外国語」という本なのですが、ちょっと久しぶりに読み返してみました。この本もまた、私が日本語を教える仕事についてあれこれと調べている中で読んでみた本なのです。私のような日本語教育の入口に立つ人が読むと良いなあと思いました。

 

 

 この間ご紹介した「もしも、あなたが外国人に日本語を教えるとしたら」と同じように、この本もとても読みやすい本です。まだ、日本語を実際に教えたことがない人にとって、日本語を教えるということがどんなことなのかを分かりやすく解説してくれます。

 

日本語を外国語として見たときに、日本語というのはどんな言語なのか、をわかりやすく説明してくれます。

 

日本語とはどんな言語なのでしょう。意外にも日本語は「大言語」(話し手が多くいる)なのです。そして、母音が少なく音の数が少ないから比較的学びやすいようです。

 

正書法がない

興味深かったのは、日本語には公に定められた正書法がない、ということです。ひらがなだけで書くのか、漢字かな交じりで書くのか、その漢字かな交じりでも、いろいろな書き方があります。

 

わたしはともだちと海外へ行きます、でもいいし、

私は友達と海外へいきます、あるいは、

わたしは友達と海外へ行きます、とも書ける訳です。

 

その正書法の緩さが外国人には悩ましいようです。こう書けという明確なものがないわけですから、どう書くのが正しいのか心もとないわけです。

 

コロケーション

コロケーションということも、語彙を教えて行く上で、頭に入れておきたいですね。

 

単語を一つ単独で覚えるだけではコミュニケーションにならないので、他のどんなことばともっともよく一緒に使われるのか、それを考えておくことは大切だと思いました。

 

「いす」だったら、「いすにすわる」ということばがあるわけですが、すわるということも含めて教える、ということですね。

 

「は」と「が」の使い分け

日本語教師をやるうえで良く理解しておかなければならない、「は」と「が」の違い、についても、より具体的な事例を示して説明がなされます。なるほど、とあらためて思います。

 

テ形について

初級者にとっての山場である「テ形」についても触れられます。

そして、だいたいどの程度の日本語を学べば、どの程度の能力が身に付けられるのかにまで言及されていることも参考になります。

 

日本語教育の世界へ

そして最後に、日本語教育に興味を持った人のために、実際の授業がどんな感じで進められるのかを簡単に紹介してくれます。まさに、私のようにその入り口に立つ人にとって、一度は手に取ってみるのに、おすすめの本ではないか、と思います。

 

 

では、また。

 

 

 

奇跡のレッスン▽神回 フィギュアスケート ハビエル・フェルナンデスに学ぶ

こんにちは

 

以前にNHK BS で放送のあった「奇跡のレッスン▽フィギュアスケート ハビエル・フェルナンデス」についてお話したいと思います。

 

www.nhk.jp

 

「奇跡のレッスン」という番組は世界の最強コーチと言われる人を呼んで、子供たちにレッスンをする、という番組なのですが、今回は、とりわけ神回でした。

 

なぜか、途中から涙が出てきてしょうがなかったのですが、そのくらい素敵なレッスンだったのです。その涙の理由を考えてみたいと思いました。

 

さて、私は日本語教師を目指しているのですが、日本語教師は日本語を教える仕事ではありますが、一方である意味インストラクターやコーチというべき存在で、学習者自身がいかに自分でモチベーションを持って取り組んでいくかを手助けするという立場でもあるので、そういう観点からも興味をもって見ていました。

 

舞台は青森のスケートリンク。通年のリンクではないため決して整った環境ではありません。そのリンクでフィギュアスケートを練習する小中学生にハビエルが指導をすることになりました。このレッスンの最後には練習してきた各人のプログラムの発表会を行うのです。

 

リンクでは子供たちが淡々とルーティンのステップをこなしています。ただ淡々とまさに作業をこなしているようにも見えます。ついで、ジャンプ練習に入ります。限られた時間なので、効率的にどんどん練習しないと時間が取れないようです。

 

それを見ていたハビエルがすかさず、「まずもっと基礎練習をしよう」と言います。土台のないところにビルは建てられない、というわけです。フォア・クロス、バック・クロスを行い、そのこつを教えます。子供たちは、「これまでこんなに基礎練習はしていなかった」と言います。

 

次にジャンプの練習を行います。中になかなかジャンプの踏切りができず、躊躇してしまう男の子がいます。「失敗を恐れてはいけないよ。僕は何度もころんでそこから学んだんだ。思い切りチャレンジして、ころんだときのほうが学べることはたくさんある」とハビエルは言います。

 

プログラムの音掛け練習に移りました。子供たちは自分の音楽が鳴っているにもかかわらず、そのプログラムを全く無表情に演技しているように見えます。ハビエルは、自らの代名詞とも言える、「セビリアの理髪師」のプログラムをジャンプなしで演じて見せます。

 

ユーモラスに楽しく表情やしぐさを演じ分けて滑ります。それを見ていた子供たちの目は次第にとてもキラキラしてきました。

 

プログラムの音楽を楽しい音楽や悲しい曲に変えて、同じステップで滑ってもらいます。そうすると、子供たちはその音楽を表現しようと顔つきが変わってきます。楽しい曲は笑顔を見せて、悲しい曲はちょっと深刻そうに。

 

子供たちの表情がどんどん変わってくるのでした。

 

ある時、子供たちの親やコーチと一緒に懇親会が開かれました。ハビエルは言います。「どれだけの犠牲をはらって頑張っても、フィギュアスケートでトップにいけるのは本当にひとにぎりの人だけなんだ。でも、スケートが好きだという気持ちをあきらめることはないよね。好きなことに努力をすることは結果よりも大切だと思うんだ。幸せになろう、努力をしよう。そして、自分が願う自分になろう」

 

 どうして、彼はこんな言葉が出てくるのだろうかと思います。彼のことばを聞いて、親もコーチも泣いています。思うところがいっぱいあるんだと思います。

 

 

1週間のレッスンの締めくくりは発表会です。子供たちがコスチュームを着て出てきます。どの子も生き生きとした表情をしていて、最初とは見違えるようです。

 

何が子供たちのマインドをこうまでも変えたのでしょうか。

 

ハビエルがいいます。「ジャンプが跳べたとか跳べなかったとか、そんなことは道端の小石みたいなものだよ。主人公は君なんだ」

 

すごい表現です。みんな一生懸命ジャンプを練習しているんだけれども、それも結局はそのときの条件でうまくいくこともあれば、ダメなときもあります。でも、そこで頑張っている主役は君なのだ、と言います。

 

「ジャンプはうまくいく日もあればうまくいかない日もある。でも、君の笑顔の美しさは永遠だよ」 

 

あー、こんなことがなんてさらっと言えてしまうんだ。恐るべきラテン男。これは日本人にはムリゲーですね。

 

それにしても、内からあふれる優しさが誠実なことばとなって子供たちに伝わったんだと思います。

 

日本語を教える上でもこんな素敵なコーチを目指したいものです。

 

 

今回はここまでです。