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映画「グランツーリスモ」は面白かった。おすすめだ。

先日のテレビのバラエティで、今上映中の映画について紹介をするコーナーがあった。その中では、ポアロやパリの猫の話の他に、グランツーリスモを取り上げていたのだが、この「グランツーリスモ」が面白そうだと印象に残ったのだ。ゲームで有名な作品ではあるが、ゲームのキワモノなのかと思っていたら、どうも王道のスポーツ根性もの、というか、少年が成長していくサクセスストーリーなのだった。やたら熱い映画のようなのだ。SNSでの評判も非常に高いものだった。そこで封切すぐに見に行くことにした。

www.gt-movie.jp

 

ストーリーは実話に基づいているということだったが、私はその実話を全く知らなかったので、逆にそれが新鮮に感じられ、本当にそんなことがあったのかという驚きをもってみることができた。

 

日産とプレイステーションでは、ゲーム・グランツーリスモのトッププレイヤーに、本物のカーレーサーになるチャンスを与えるという、GTアカデミーというプログラムを設立したのだ。ゲームというバーチャルの世界のプレイヤーが時速350kmを超える本物のマシンのドライバーになれる、かもしれないという夢のようなプログラムなのだ。

 

これを可能にしたのが、ゲーム・グランツーリスモがレースのシミュレーターとして、非常に精密に出来ているということが背景にある。実際にこの映画のモデルとなった、ヤン・マーデンボローは、見ているコースの景色は全く同じで操縦する上での違和感はほとんどなかったと言う。驚くべきものだ。

 

これをベースに作られた映画は、とてもよく出来ていたと思う。スポコン物の王道を踏んでいるとはいえ、簡単に成功に結び付くわけではなく、その辺の描き方もうまい。

 

メガホンを取ったのは、ニール・ブロムカンプ。SF映画第9地区」という非常に成功を収めた映画は名前は聞いたことがあったが未見だ。実にクールな恰好の良い、モータースポーツの格好良さを見事に映し出している。特にメインイベントとして出てくるル・マン24時間耐久レースのオープニングシーンは実にカッコいい撮り方をしている。ぜひ見てほしい。

 

映画では日産が全面協力していることもあり、東京のシーンが何回か映しだされるのも、日本人としては楽しい。東京の夜を魅力あるものとして雰囲気良く撮っていると思う。

 

キャストも素晴らしく、誰もが実にうまいなあと思う。チーフエンジニアを演じる、デヴィッド・ハーバーや、プロデューサーのオーランド・ブルームはもちろん、主人公のヤンを演じたアーチー・マデクウィや、ヤンの父親を演じていた、ジャイモン・フンスーの演技は実に感動的だった。

 

そして、映画の中で流れる音楽がどれもクールでよかった。2時間を超える映画なのだが、体感としては1時間半くらいに感じるほど充実した映画だ。

 

ブラックサバスのパラノイドを聞きながらこのブログを書いている。

 

ではまた。