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女子フィギュアスケート 2023年全日本フィギュア堂々の第2位 千葉百音選手が素晴らしい。応援したい。

2023年12月24日、全日本フィギュアスケート選手権、私は千葉百音選手を見るために会場まで足を運んだ。

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最終グループの6分間練習、何度がサルコーを試していた。サルコーがちょっと気になるようだった。そして、とても緊張しているように見えた。この最終グループで滑るというのはとても緊張するのだろうと、煌々と照らされたリンクを見て思う。しかしながら、海の上のピアニストの曲が始まると落ち着いた滑らかな滑りを見せた。先ほどまでの緊張が嘘のように滑らかに、そして手の動きもまるで一つのストーリーを表現するかのように自然に動いている。プログラムに溶け込むように、ジャンプが散りばめられていく。ジャンプを飛ぶごとに花が開いてくようだ。

そして、サルコウを飛んだ時点でもうノーミスを確信していた。

最後のルッツを飛びに行くところで、ホルンの壮大な演奏が入る。そして、ジャンプを飛んだところで音楽は一番のクライマックスとなる。そこからのブラケット、ロッカー、カウンターターンを鋭いディープエッジで、そして見事なスピードで、難なくこなしていく。ここからのステップシークエンスは実に素晴らしい。ステップをここまでよどみなく、滑らせられる選手はそうはいない。

 

2023年全日本フィギュア、フリープログラムの演技。

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2023年全日本フィギュアのショートプログラムの演技。

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久々に応援したくなる女子フィギュアスケーターが出てきた。最近はフィギュアスケートもそれほど見ていなかったのだが、この秋のグランプリシリーズを見ていて、またYoutubeで彼女の存在を知ったのだ。これぞフィギュアスケートという、素晴らしい滑り、演技を見せてくれる。フィギュアスケーターは氷上ではGracefulでなければならない、とかつて誰かが言ったが、正にその通りで、エレガントで品の良い滑りを見せる。昨年からシニアに参戦してきており、目が離せなくなった。

 

21-22年のSP、およびエキシビションで、Lee Holdridge作曲のエデンの東(ドラマ版)を滑っているのをYoutubeで見たが、同じ曲をかつて滑ったミッシェルクワンを彷彿とさせるものがあり、素晴らしかった。一歩で伸びる深いスケーティング、手の位置、動き、ステップにおけるターン技術。どこを切り取っても絵になる。

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22-23年のSPでは、シンドラーのリストで印象的な演技を見せた。全日本でSP3位になったときの演技がこちら。

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四大陸選手権のフリー演技、梁山伯と祝英台 (ヴァイオリン協奏曲)はパーフェクトな内容だった。

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そして、23-24年のSP、黒い瞳はアップテンポの曲だが、動きの速い曲においても、一音一音を表現し、非凡なところを見せている。何度も見たくなる演技だ。

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23-24年のLP、海の上のピアニスト。ジャンプのミスがあったが、それでも後半の立て直しが見事だ。そしてプログラムは素晴らしい。ジャンプが完璧に決まったら、どんなにか素晴らしいことか。

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1. 技術の高さ

千葉百音選手のジャンプは例えばLz、Flipではうまくパンとトウではじいて、上がってから絞めており、空中姿勢がよく、回転軸が細い。そのため、うまく着氷が決まった時は、その姿勢も美しい。また、ディープエッジに乗った滑りは一歩の滑りが良く伸びる。ステップワークも見事で、正確なターンを行うので、片足に乗ったまま流れるように滑走している。その氷上での軽やかな足取りは、技術の高さを如実に物語っている。

 

2. 感情豊かな演技

彼女の演技には心のこもった表現が満ちている。音楽と一体となり、感情を込めた手のや身体の動きは観客の心を打つ。氷上で繰り広げられるストーリーは、まさに彼女ならではの感動を生み出していると言っても過言ではない。

 

3. 美しい振付

そのプログラムは、その美しい振付が際立っている。指先まで神経が行き届いた振付により、彼女の個性や芸術性が引き立っている。観客はその美しさにただただ魅了されるばかりだ。

 

4. 成長と挑戦

昨シーズンの四大陸フィギュアでは、堂々の3位に輝いた。

今年のオフシーズンに、地元・宮城のアイスリンク仙台に別れを告げ、京都・木下アカデミーへ移籍したという。新たな練習環境での更なる飛躍を期待したい。

 

ではまた。