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さんふらわあで別府に行って、地獄めぐりをしてきた。

2023年12月、大阪港から別府港へ向かった。その模様は下記の記事をご覧いただきたい。

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別府港には早朝、6時過ぎに到着した。下船にはそれほど時間がかからず、7時過ぎには別府港ターミナルへ降り立った。そこからはバスが出ていて、別府駅までは15分くらいで到着できた。

 

早朝に別府駅に降り立ったということで、さて何をするかだ。あいにくの雨だった。調べると、竹瓦温泉が駅から700mくらいのところにあり、朝早くから営業しているようだったので、そこにまずは行ってみることにした。

 

別府駅前には「手湯」というモニュメントがあった。いかにも温泉の街だ。

 

「手湯」はこのようなデザインされた小屋のようになっていた。なかなか良い感じだった。

 

駅前から別府湾の方向へ歩いて行った。途中にはスーパーホテルもあった。歩道が広くて歩きやすい。

 

途中、アーケード街などを抜けて行くと、やがて竹瓦温泉に到着した。歴史を感じさせる、とても古めかしい建物で存在感があった。

 

竹瓦温泉の建物

 

入浴料は300円だった。とても安くてありがたい。なお、砂湯に入る場合には1500円だったのだが、予約が一杯でだいぶ先の時間でないと入れない、とのことだったので、これはパスした。

 

内部の様子。歴史を感じさせる。味があっていい感じだ。

 

男湯はここから入るが、のれんをくぐるとちょっとした着替え場があり、服を入れる棚がある。そこから階段を降りると一階に湯舟がある。つまり、着替える場所と湯舟のあるところが一体となっている。

幸い誰もいなかったのでゆっくりつかることができた。なかなか熱い湯で良かった。

 

竹瓦温泉のHPはこちらから。

竹瓦温泉

 

さて、再び歩いて別府駅へ戻ると、今度は別府地獄めぐりをすることにした。別府駅の反対側、西口からバスが出ていた。地獄めぐりをする場合、バス停は「海地獄前」で降りて、順に地獄を辿って坂を下りて行くのが便利だということを聞いた。

そこで、まずは海地獄へ行ってみた。

 

海地獄のところには、合わせて鬼石坊主地獄があり、そちらも見てみた。

 

海地獄。もくもくと蒸気が上がっていた。

 

 

海地獄のとなりにある赤池地獄。色が確かに赤かった。

 

地獄の噴気を利用した温室があり、オオオニバスが育てられている。

 

次いでやって来たのはかまど地獄。海地獄を出て少し下って行くと、すぐだった。

 

ブルーが鮮やかな温泉池。

 

ここには体験できるいろいろな種類の温泉があった。蒸気を浴びたり、座って足元から温浴をしたり、飲んだりなどだ。

飲む温泉だ。

 

その次には鬼山地獄にやって来た。どこも名前が地獄にふさわしいが、絵がかわいらしい。

 

ここではなんと、ワニが育てられていたのでびっくりした。それも大量にいたのだ。

 

そして、最後に訪れたのが、白池地獄だ。

 

ここは庭園のようになっていた。

 

別府駅ではなんと、「ざびえる」というお菓子をお土産に買ったが、ネーミングのざびえるというのが凄い。そして、この黒と赤のボックスがいかにもキリシタンという感じだ。とても美味しかったのでおすすめ。

 

ではまた。

銀盤の妖精 ジャネット・リン、アメリカの恋人 ドロシー・ハミル 

先日、フィギュアスケートの千葉百音選手のことを書いたのだが、時代は思いっきり遡って、昔の選手のことを少し書こうと思う。

 

1972年札幌オリンピックが開かれたとき、私は小学校6年の3学期だった。前年からテレビでは、テーマ曲である「虹と雪のバラード」が流されていた。歌っていたのはトワ・エ・モアだった。すてきな歌だと思いよく歌っていた。そしてクラスののど自慢大会が開かれたときには、その歌を歌って優勝した。それだけ札幌オリンピックに入れ込んでもいたのである。

スキージャンプでは日の丸飛行隊の笠谷・今野・青地が70m級で金銀銅を独占した。そして、フィギュアスケートではジャネット・リンに恋をした。ジャンプで尻もちをついたが、その直後のスマイルに魅了された。オリンピックのあと、映画館では篠田正浩監督による記録映画「札幌オリンピック」が上映された。私はジャネット・リン見たさに親に映画館へ連れて行ってもらった。彼女が選手村のアパートの部屋にサインをしたものが残っていた、という話がパンフレットか何かに書かれていたのをよく覚えている。

 

札幌オリンピック、ジャネット・リンのフリー演技。

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それから4年後、今度はオーストリアインスブルック冬季オリンピックが開かれた。私は中学2年の3学期だった。朝食を食べていると、横のテレビでオリンピックのフィギュアスケート女子の優勝者、ドロシー・ハミルの演技が映像で流されていた。その映像は微笑みながら滑走していく姿を捉えていた。私は恋をした。英語では、Crush on ~というらしい。アメリカでは当時ものすごい人気だったらしく、America's sweetheartと呼ばれ、Crushした少年が数多くいたという。

ハミルはトリプルを飛ばずに優勝できたが、そのダブルアクセルはお手本になるほどに素晴らしく、スピンの速さ・姿勢もまたお手本であった。

また、ハミル・カットと呼ばれるヘアスタイルが有名で、これは日本人の美容師であった、須賀勇介氏が考案したものだが、世界中で人気のヘアスタイルとなった。

 

インスブルック・オリンピック、ドロシー・ハミルのフリー演技。

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インスブルック・オリンピックのメダルセレモニー。ハミルカットが見て取れる。

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ドロシー・ハミルの自著、On and off the Ice。

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グルノーブルのペギー・フレミング、札幌のジャネット・リン、そしてインスブルックのドロシー・ハミル。この3人の系譜の頃はアメリカ・フィギュアスケートの黄金期であった。

 

ふと、昔のことを思い出した。

 

ではまた。

2023年全日本フィギュアスケート 長野ビッグハットに行ってみた。

千葉百音選手の過去映像の演技が素晴らしく、すっかり魅了されてしまったので、つい全日本フィギュアのチケットを購入して、長野まで行ってしまった。

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座席や気温について

観に行ったのは12月24日(日)のアイスダンス、女子フリーである。チケットはA席なので、3階スタンド席だった。それも、ちょうどショートとロングの間の斜めの席だった。果たして眺めはどうかと思っていた。しかし、ビッグハットは器がそれほど大きくないので、むしろ良く見える席だった。斜めから見た場合、まずリンク全体が見渡せ、そしてジャンプはたいていショートサイドに来て飛ぶことが多いので、ジャンプも良く見ることができるのである。

 

以前に浅田真央のBeyondで一度このリンクには来ていたが、その時には2階のロングサイドで観ていた。そのときもとてもよく見ることができたので、このリンクであれば、おそらくどこに座っても良く見えるのではないか、と思った。

 

さて、場内の気温についてである。真冬の大会ということで結構な厚着をして行ったのだが、3階席ではダウンなど無用なほど暖かかった。前回2階席で見たときもそれほど寒くなかったので、恐らく冬であってもそれほどの厚着は必要ないのではないか、と思った。

 

現地観戦の印象

さて、会場に入って感じたのは、その雰囲気である。真っ白なリンクを照明がまばゆいばかりに煌々と照らし出している。ブルーのカーテンで彩られた会場の観客席がそれを見下ろすように取り囲んでいる。今から、この氷の舞台で演技が繰り広げられる、という緊張感と高揚感に溢れていた。これは実際に足を運ばなければ感じられないものだった。アイスショーとは違って、競技会ということでの張りつめた緊張感が伝わってきた。

 

6分間練習に入る選手達それぞれにかかる歓声や応援の声、練習でのジャンプ成功に対する拍手、どよめき。この臨場感は現地で生で観なければわからないものだった。

 

そして、選手の名前が読み上げられリンクに立つ選手。その演技前の一瞬、場内が完全な静寂に包まれるその瞬間、期待と緊張とに包まれていて、感情を揺さぶられるものだった。

 

音楽が始まる。会場での音響はテレビで観戦するのとは全く違い、体全体に響き渡り、壮大な音楽であれば体を揺らす重低音が響き、ピアノやバイオリンの曲であれば、その高音の弱音の繊細な音が耳に刺さる。その音楽を全身で表現し、選手たちは滑って行く。この会場での音響が本当に素晴らしかった。

テレビでは音量も抑えられ、どうしてもその限られた視角の中でのジャンプなどにフォーカスされるが、生で見ていると、その音響・音楽をプログラムがどのように表現していくのか、選手がどのようにストーリーを紡ぐのかという、全体像に印象が行くような気がした。

 

千葉選手

どの選手も素晴らしい演技をしていた。やがて、千葉百音選手の出番がやってきた。6分間練習では緊張しているのが見て取れた。最初のポーズを取り、場内がしんとなる。そして、海の上のピアニストの音楽が静かに始まり滑り始めた。そのとたん、彼女の滑り、演技は生き生きとした大きなものに変わった。落ち着いて滑って行き、確実にジャンプを決めていく。伸びのあるスケーティングで、無駄足を使わずにステップで繋いでいく。サルコウを決めると大きな拍手が上がった。ノーミスの演技が続き、会場が息をつめて見つめる。曲の盛り上がりの一音に最後にルッツがピタッと合った。怒涛のステップシークエンスからそのままスピンへ入る。会場は称賛の拍手の渦に包まれていた。場内は総立ちであった。

クリスマスイブに素晴らしい感動の演技であった。

 

千葉選手があとでインタビューで語っていたが、まさにフィギュアスケートは美しくそして、ダイナミックなスポーツであったのだ。

 

ではまた。

新造船フェリー「さんふらわあ むらさき」に初乗船してきた。

奈良マラソンに出場したついでに、どうせなら大阪まで足を伸ばして、新造船フェリーの「さんふらわあ」に乗ることを思いついた。このフェリーには一度乗ってみたいと思っていたのだ。せっかく関西まで来たのである。いい機会だと思った。

 

さんふらわあ くれない、むらさき」という新造船は、大阪港と別府港を結んでいる。大阪からは夜19時ごろに出港して、別府に早朝到着する。そうすれば、一日別府を観光して、その日に東京へ戻ることができる。奈良マラソンを終えて、その足で大阪港へ向かえば、船に乗るにはむしろ時間が余るぐらいだった。

 

JR奈良駅からは大阪の弁天町まで、大和路快速で一本だった。そこからは地下鉄中央線で、コスモスクエア駅に向かう。そして、更にニュートラムに乗り換えて、一駅でトレードセンター前という駅に到着する。ここがさんふらわあの乗り場に直結していた。

ATCというビル(ここにいろいろなショップやレストランもあった)にはクリスマスの飾りつけがあった。

 

そして、同じフロアにさんふらわあのチケットカウンターがあった。事前に購入していれば、ここで受付をしてもらい、スマホQRコードで乗船や船の自分の部屋への開錠ができるようになっていた。便利なものだ。ただし、スマホの充電が少なくなっていたので、電池切れにならないかが心配ではあった。

乗船時間までだいぶ時間が余ったので、すぐ横にあったさんふらわあミュージアムを覗いてみた。

そして、外に出てみると夕陽に輝くさんふらわあ・むらさきが停泊しているのが見えた。LNGのタンクが2つ見えるが、この「むらさき」「くれない」は日本初のLNG燃料フェリーなのだそうだ。


ATCのビルディング。ここには多くのレストランもあった。しかし、フェリーでのビュッフェを食べたいと思うので我慢しておいた。

乗船記念に写真を撮ることができるパネルがあった。

 

その日の19:05の出港予定は、乗船は18:00ということで、時間が余っている場合にはな待合室で待つことができる。

日も暮れ、18時に乗船開始である。長いタラップを歩いて船に乗り込んでいった。

 

まず目に入るのがこの広々とした美しいアトリウムだ。豪華な造りだ。

タッチパネルの案内プレートがあり、至る所にゆったり座る場所があった。

 

こちらの奥がレストランになっていた。券売機で食券を購入して入るようになっていた。座席数はとても多く、この日は余裕で窓際のカウンター席に座ることができた。

 

ここはショップだ。さんふらわあのお土産や、食べ物、飲み物、アイスなども売っていた。

 

さんふらわあの絵と共に記念写真を撮ることが出来る。

 

廊下にはいろいろなパネルが飾られていたが、その一つ。昔風の絵地図で瀬戸内海の航路を表していた。

 

ちょっとデッキに出てみた。大阪港の様子を見ることが出来る。

 

外に出てみると巨大なファンネルを見ることができた。

 

スーペリア・シングルの部屋だ。枕もとの壁紙が和風で美しかった。

 

部屋には机があり、また冷蔵庫も置いてある。コンパクトだが快適な部屋だ。

 

部屋に荷物を置くとさっそく、まずは大浴場に行ってみた。新しいだけにきれいで、湯舟も3つあり、洗い場も広く、またシャワーブースもあった。更衣室には広々とした洗面ブースもあった。

 

さて、お風呂に入ったら、食事だ。ビュッフェにはいろいろな食べ物が並んでいて、つい食べ過ぎてしまった。

 

20時過ぎに明石海峡大橋を通過するというので、外に出てみた。次第にイルミネーションで飾られた橋が近づいてきた。対岸の明かりも良く見える。

やがて、明石海峡大橋の下をくぐり、反対側へ出た。

 

さて、夜船内では、アトリウムの天井にプロジェクションマッピングで映像を流すというイベントがあった。船内・船外をドローンで撮影したという映像、そして、星空の映像だった。天井を見上げる姿勢になるので、アトリウムの階段にもたれかかるようにしてみると見やすかった。

 

部屋は快適で、揺れることも全くなくよく寝ることができた。ただし、電気を全部消すとほんとに真っ暗なので、気を付けないと危ない。

翌朝、6時過ぎには別府港に到着していた。遠くに別府の街が見えた。あいにくの雨模様であった。

 

さあ、朝食を食べよう。朝食ビュッフェは750円であった。お手頃価格だ。


接岸した別府港

 

一泊のフェリーの旅はこうして終わったのだった。

 

ではまた。

女子フィギュアスケート 2023年全日本フィギュア堂々の第2位 千葉百音選手が素晴らしい。応援したい。

2023年12月24日、全日本フィギュアスケート選手権、私は千葉百音選手を見るために会場まで足を運んだ。

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最終グループの6分間練習、何度がサルコーを試していた。サルコーがちょっと気になるようだった。そして、とても緊張しているように見えた。この最終グループで滑るというのはとても緊張するのだろうと、煌々と照らされたリンクを見て思う。しかしながら、海の上のピアニストの曲が始まると落ち着いた滑らかな滑りを見せた。先ほどまでの緊張が嘘のように滑らかに、そして手の動きもまるで一つのストーリーを表現するかのように自然に動いている。プログラムに溶け込むように、ジャンプが散りばめられていく。ジャンプを飛ぶごとに花が開いてくようだ。

そして、サルコウを飛んだ時点でもうノーミスを確信していた。

最後のルッツを飛びに行くところで、ホルンの壮大な演奏が入る。そして、ジャンプを飛んだところで音楽は一番のクライマックスとなる。そこからのブラケット、ロッカー、カウンターターンを鋭いディープエッジで、そして見事なスピードで、難なくこなしていく。ここからのステップシークエンスは実に素晴らしい。ステップをここまでよどみなく、滑らせられる選手はそうはいない。

 

2023年全日本フィギュア、フリープログラムの演技。

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2023年全日本フィギュアのショートプログラムの演技。

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久々に応援したくなる女子フィギュアスケーターが出てきた。最近はフィギュアスケートもそれほど見ていなかったのだが、この秋のグランプリシリーズを見ていて、またYoutubeで彼女の存在を知ったのだ。これぞフィギュアスケートという、素晴らしい滑り、演技を見せてくれる。フィギュアスケーターは氷上ではGracefulでなければならない、とかつて誰かが言ったが、正にその通りで、エレガントで品の良い滑りを見せる。昨年からシニアに参戦してきており、目が離せなくなった。

 

21-22年のSP、およびエキシビションで、Lee Holdridge作曲のエデンの東(ドラマ版)を滑っているのをYoutubeで見たが、同じ曲をかつて滑ったミッシェルクワンを彷彿とさせるものがあり、素晴らしかった。一歩で伸びる深いスケーティング、手の位置、動き、ステップにおけるターン技術。どこを切り取っても絵になる。

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22-23年のSPでは、シンドラーのリストで印象的な演技を見せた。全日本でSP3位になったときの演技がこちら。

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四大陸選手権のフリー演技、梁山伯と祝英台 (ヴァイオリン協奏曲)はパーフェクトな内容だった。

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そして、23-24年のSP、黒い瞳はアップテンポの曲だが、動きの速い曲においても、一音一音を表現し、非凡なところを見せている。何度も見たくなる演技だ。

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23-24年のLP、海の上のピアニスト。ジャンプのミスがあったが、それでも後半の立て直しが見事だ。そしてプログラムは素晴らしい。ジャンプが完璧に決まったら、どんなにか素晴らしいことか。

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1. 技術の高さ

千葉百音選手のジャンプは例えばLz、Flipではうまくパンとトウではじいて、上がってから絞めており、空中姿勢がよく、回転軸が細い。そのため、うまく着氷が決まった時は、その姿勢も美しい。また、ディープエッジに乗った滑りは一歩の滑りが良く伸びる。ステップワークも見事で、正確なターンを行うので、片足に乗ったまま流れるように滑走している。その氷上での軽やかな足取りは、技術の高さを如実に物語っている。

 

2. 感情豊かな演技

彼女の演技には心のこもった表現が満ちている。音楽と一体となり、感情を込めた手のや身体の動きは観客の心を打つ。氷上で繰り広げられるストーリーは、まさに彼女ならではの感動を生み出していると言っても過言ではない。

 

3. 美しい振付

そのプログラムは、その美しい振付が際立っている。指先まで神経が行き届いた振付により、彼女の個性や芸術性が引き立っている。観客はその美しさにただただ魅了されるばかりだ。

 

4. 成長と挑戦

昨シーズンの四大陸フィギュアでは、堂々の3位に輝いた。

今年のオフシーズンに、地元・宮城のアイスリンク仙台に別れを告げ、京都・木下アカデミーへ移籍したという。新たな練習環境での更なる飛躍を期待したい。

 

ではまた。

世界遺産 世界最古の木造建築 奈良の法隆寺を見学してきた。

12月の快晴のもと、奈良の法隆寺を見学してきた。その日は、奈良マラソンの前日ということで観光する時間があったのだ。奈良は中学の修学旅行で来ていたが、その時は薬師寺などは見たものの、法隆寺には行かなかったはず。奈良はその後、東大寺などには行ったものの、法隆寺には行ったことがなかったのだ。

 

そこで、せっかくなので世界遺産法隆寺を見学してみることにした。

 

JR奈良駅からは、大和路線大和路快速に乗り、わずか11分ほどで法隆寺駅に到着した。近い。そして、そこからであるが、歩くと1.6kmほどあり(徒歩約25分)、一方で駅からはバスも出ていた。バス停に行くと、10分程度待てばバスが来るような時刻表だった。法隆寺の中は広大で結構歩く、とネット情報を得ていたので、疲れすぎないようにバスに乗ることにした。

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これが正解で、少し待つとバスがやって来たが、始発なので乗って座って待っていることができたのだ。朝9時台という早い時間だったので、まだ人は多くなく余裕で座れた。バスは出発すると、せいぜい5分程度で法隆寺参道に到着した。ここで下車だ。

 

バスはいったん南大門に近づきながらぐるっと回って戻って行くので、降りるのはちょっと離れた場所だ。そこから歩いて南大門へ向かう。

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参道にはお土産物屋などがあるがまだ早くてやってはいないようだった。南大門の威容が大きくなってきた。

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南大門。これは1438年(室町時代)に再建されたものだそうだ。それでも優に500年以上も前のものだ。屋根を見るとわかるが、反り返っていて下側が少し見えるようになっている。これは中国から伝わった建築方法だそうだ。そして、非常に軒が深い。

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見上げると屋根の裏側の構造が良く見えた。とても軒が深いのだ。
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ここを覗くと、既にはるか向こうに五重塔と中門が見えた。

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南大門をくぐると広大な道が西院伽藍へ伸びていた。この中門、五重塔、金堂、大講堂などからなる場所が西院伽藍と呼ばれているそうだ。

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五重塔と中門が素晴らしい景色を見せていた。

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この中門は奈良時代の創建ということで、非常に古いものだ。2層目のところに卍崩しと呼ばれる形の意匠が施されている。

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金剛力士像が2体あった。これらは711年に作られたものだそうだ。1300年も前のものなのだ。東大寺金剛力士像が有名だが、こちらも迫力があった。

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日本最古の五重塔である。約1400年前に建てられたものが残っているというから凄い歴史を感じる。一階の内部を覗くと、そこには洞窟やそれを取り巻く人々の塑像があった。釈迦に関する物語が描かれているらしい。
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こちらが金堂だ。中には釈迦三尊像薬師如来像が収められている。壁にはその時代の人々の壁画が描かれていた。色がだいぶ落ちていたが、その当時をしのばせるものだ。
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これが卍崩しと言われる意匠だ。

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回廊部の柱は、パルテノン神殿にも見られるようなエンタシス、という形が取られているそうだ。よく見ると上に向かうにつれて少し細くなっている。

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これは大講堂だ。中には堂々した薬師三尊像が置かれてあった。

ここでは売店?で、沈香と伽羅のお香を売っていたが、サンプルの匂いを嗅がせてもらった。なんともいい香りだ。買って来ればよかった。ぜひ、立ち寄りの際にはこの香りを嗅いでみてほしい。先日のNHK番組、歴史探偵で「天下の名香 蘭奢待」というのを取り上げていたので、ちょっと興味があったのだ。

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これは聖霊院。鎌倉時代に建てられたものだそうだ。西院伽藍を出たすぐのところにある。聖徳太子の尊像を安置するために作られたものだそうだ。

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紅葉とともに金堂を撮ってみた。

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これは高床式の蔵だ。

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大宝蔵院だ。平成10年に落成したものだ。ここには様々な宝物が展示されていた。

その中でも有名なのが玉虫厨子だ。他にも多数の宝物が展示されているので、じっくり見ると時間を要する。

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そこを見終えて、東に300mほど歩いていくと、東院伽藍があり、ここに夢殿があった。

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夢殿は八角形の建築が特徴的だ。

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再び、東大門へ向けて戻る。
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法隆寺は広々としていて、そこに古い建物が点在している。余裕をもって回るのが良いと思った。また、朝だったので比較的空いていてゆっくりとみることができた。

帰りも参道からバスで法隆寺駅へ向かい、電車で帰ることが出来る。

 

ではまた。

奈良マラソン(世界遺産10Km)を走ってきた。

奈良の東大寺春日大社奈良公園の周辺を走るコースだということを知って、12月9日(日)に行われた2023年の奈良マラソンで、世界遺産10Kmコースを走ってきた。

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この奈良マラソンはフルマラソン、10km、そしてミニマラソンと種目があり、総勢で、約14,000名が参加したそうだ。

天候に恵まれ、むしろ気温が平年よりも高く、12月とは思えない暖かい土日だった。

目次

移動・ホテル スーパーホテルPremierJR奈良、ABホテル奈良

東京から奈良までは、まず京都へ新幹線で向かい、京都からはJRの「みやこ路快速」 奈良行に乗ると50分足らずで到着した。

今回、現地で2泊したのだが、あとから1泊を追加したため、別のホテルとなってしまった。

初日に宿泊したのは、JR奈良駅に直結しているスーパーホテルで、ホテル名が2023年12月1日より、旧名スーパーホテルLOHASJR奈良駅から、スーパーホテルPremierJR奈良駅へと変わっていた。

 

なにしろ、駅に一番近く、2階の改札出口を出たところから、そのままホテルのビルに繋がっているので、最高のアクセスであった。4階にフロントがあり、そこもなかなか高級感があり雰囲気がよかった。大浴場は屋内と半野天の浴槽の2つがあり、ゆったりと風呂に入ることができる。

室内着およびアメニティはロビーのフロアに置いてあるので、そこから必要なものを持って行く形式だ。室内着はサイズがいくつかありサービスがきめ細かい。また、枕を選ぶこともでき、自分に合いそうな高さの枕を選べるというのも良かった。

そして、ここではウェルカムバーがあり、17:00~21:00までフリードリンクでアルコールも含めた飲み物を飲むことができた。

スーパーホテルPremierJR奈良の部屋はこんな感じだ。高級感がある。これはスタンダードルーム。横長の机があるので、いろいろ置けるので良い。

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ベッドは140㎝幅あるので、とても広い。
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ユニットバス。
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全般的にフロントの対応がとてもよく、居心地が良いホテルであった。

朝食会場からの眺めだ。駅前東口が良く見える。

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2泊目はスーパーホテルからすぐ近くのABホテル奈良に泊まった。こちらもJR奈良駅東口から徒歩2分というとても便利な立地のホテルだった。

こちらも大浴場があり、ゆっくりと風呂に入ることができた。無料の朝食が付いているが、無料とは思えない充実した朝食であった。

ABホテルの部屋はこんな感じだ。テレビの大きさではスーパーホテルPremierJR奈良に軍配が上がる。

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こちらもベッドが140㎝幅で良かった。
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ユニットバス。
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夕食

駅の近くで夕食を食べる場所を探していたら、駅ビルの1階に奈良のうまいものプラザという店があった。外にはせんとくんの置物やメニュー表もあった。奈良県の食のアンテナショップとある。

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そこで入ってみることにした。中の奥のほうにイートインスペースがあり、カウンター席やボックス席がある。

夕食のセットは、ヤマトポークのカツセット、ハンバーグセット、ヤマトポークのチャーシュー丼など、いろいろある。

その中で、チャーシュー丼を選んでみた。これが大正解。まず、チャーシューが分厚くて、とろとろで柔らかい。八角などの風味が閉じ込められていて美味しい。さらに野菜がふんだんに入れられていて生野菜を食べることもできた。

とてもおすすめだ。
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大会前日受付・当日

大会前日。JR奈良からは路線バスで会場へ向かうことができた。

バスから見ていると多くの人が会場から徒歩で駅の方へ戻ってきている。徒歩だと30分くらいの距離だ。

さて、会場で受付を済ませてTシャツをもらうと、イベント会場ではせんとくんがいた。

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これは奈良国立博物館に収蔵の「走り大黒」という像らしい。多くの人が一緒に写真を撮っていた。
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また、屋台が多数出ていて大いににぎわっていた。

フィールドでは瀬古さんによるランニング教室が行われていた。トラックの色が綺麗な会場だ。

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ゴールライン上のフィニッシュモニュメントも設置されていた。
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大会当日。

JR奈良駅の西口からはシャトルバスが大会会場であるロートフィールド奈良まで出ている。朝7時頃を目指して西口へ向かった。既に多くの方が駅に集結してきている。そのまま歩いて向かう人もいるようだったが、大勢は西口へ向かっていた。

バスは有料なので、ICカードを持っていればそのまま乗り込むことができた。現金の場合はチケットを誘導員から購入して乗って行かねばならない。

JR奈良は混むということだったが、まあまあすぐにバスに乗ることができた。全然問題はなかった。15分くらいで会場へ到着する。

 

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世界遺産10kmのスタート地点。快晴の下スタートだ。
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前半は広い道路を走っているのだが、やがて奈良公園の方へ舵を切って、山道に入って行くと不整地の登りがしばらく続く。そして、今度は下りとなり、また石畳の道が続き、なかなか変化にとんだコース展開である。

やがて、東大寺の方へ向かい、そうなってくると周りが風光明媚であり、景色も見ながら走らねばもったいない。

途中、いくつか写真を撮ってみた。紅葉しているので綺麗だ。
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東大寺が見える。東大寺中門前を右へ折れていく。
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東大寺の外側に沿うように走って行く。
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紅葉がきれいだ。

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二月堂に行かずに左に折れると下って行き、再び街中に入って行くと、その狭い通り一杯に応援の声が響きわたっていた。それまでの静寂から大声援へのコントラストが凄かった。

最後、ロートフィールドへはだらだら登りが続き、なかなかしんどい。それを何とか登って行き、トラックへ入るとゴールだ。ゴールして、もらったバナナが美味しい。

 

ゴールして着替えた後、更衣室のすぐ近くに足湯コーナーがあったので入ってみた。座って足を入れようとすると、近くの学生が「あ、熱いですよ。」というので、手を入れてみたら確かになかなかの熱湯だ。恐る恐る足を入れると、3秒と耐えられず足を上げた。しかし、それを繰り返しているとだんだん慣れてきてしばらく入れていられるようになった。なかなか熱い湯はよい。

 

そして、JA奈良が振舞ってくれた豚汁を食べる。近くにはにゅう麺や、尾道ラーメンなどもある。走った後は汁物がありがたい。
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イベント会場ではしかまろくんも出迎えてくれていた。
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奈良マラソン、なかなか楽しい大会だった。

 

ではまた。